AIの精度がかなり高いことで今話題の「ChatGPT」ですが、医療分野の中でも特に私たち看護師にとって有用なサービスなのでしょうか?
実際にChatGPTで色々質問してみましたが、AIや技術の進歩に驚かされました。それとともに医療分野ではまだ実用的ではないということもわかりました。
ChatGPTって何?

ChatGPTはOpen AIという会社が2022年11月にリリースしたサービスで、AIとチャットすることができ、驚くほどスムーズな会話や、質問への精度の高い回答を得ることができます。
ChatGPTがユーザー数100万人を突破するまでにかかった期間はわずか5日!
ユーザー数100万人突破までInstagramで75日、Youtubeで260日かかっていることを考えると注目度や期待度もかなり高いサービスと言えます。
ChatGPTを実際に使ってみた!

ChatGPTの登録方法は?
ChatGPTのサイトにアクセスすると最初はメールアドレスとパスワードの登録、電話番号による認証が必要になります。
認証が終わるとすぐにサービスを使用することができます。
色々質問してみた!
看護師の役割は?

「診療の補助」と「療養上の世話」ではなく幅広く看護師の役割について教えてくれています。そして国や地域によって異なる点も述べられていて素晴らしいですね。
心電図を読むこつは?

基本的な心拍数・リズム・各波形のチェックだけでなく、電位や持続時間まで入っているのは驚きです。これはかなり使えるか??
心筋梗塞の患者さんの観察ポイントは?

一般的なことは述べられていますが、内容は臨床に活かせるレベルではないですね。
疾患や観察ポイントに関しては病気がみえるシリーズなどを見たほうが細かく知ることができますね。
胃洗浄の方法は?

これは意図した回答が得られなかったですね、海外ではこのような処置があるのでしょうか?
ググった方が意図する検索結果が得られるパターンもありそうです。
敗血症で注意しないといけないことはなに?

YMYLに当たるからでしょうか、やはり「医師に相談することが大切です。」という言葉が並びますね。
アセトアミノフェンの拮抗薬は?

アセチルシステインがちゃんと出てきています。ですが、これもググった方が早そうですね。
仕事につかれたらどうしたらいい?

どうやら仕事を辞めるという選択肢はないようです、教えてもらった仕事の疲れをとる方法を実践して明日からも働きますか。
ChatGPTを使ってみて

表計算ソフトの関数やプログラミング言語の記述はかなり強いようですが、YMYLの影響か医療関連の質問に関してはごく一般的な回答か「医師に相談」という言葉でまとめられていますね。
看護師が利用するのであれば、現段階では調べものをする際の足掛かりとして使える程度かと思います。
しかし、このサービスがリリースされてから3か月程度しか経っていないこと、まだお試し期間であることから今後更にAIの精度は増していくと思われます。
「大動脈解離の看護のポイントは?」「大腿骨頚部骨折の患者さんの下肢のポジショニング方法は?」「意識障害のある患者さんの鑑別疾患は?」などChatGPTに聞いた時、テキストを開かなくてもAIが的確にすぐに答えてくれたら、時短になってより患者ケアや他の業務に時間を割けるようにもなりそうですね!
勉強しなくてもAIがあるからと勉強する人が減っちゃう・・・?