新人看護師は新たな環境でたくさんのことを勉強しなくてはなりません。業務のことや疾患、治療、看護、検査、薬など…勉強しないといけないけど、どこから手をつけたら良いかわからないという状況に私も陥った記憶があります。
そこで、Instagramのフォロワーさんに「勉強しておいてよかったこと」「勉強しておけばよかったこと」を聞いてみました。その中から【新人看護師が勉強しておくべきこと】として内容をまとめています。今年から看護師になる方の参考になれば嬉しいなと思います。
新人看護師が勉強しておくべきことランキング

5位:疾患・病態
働く病院やクリニック、部署などによって関わる機会の多い疾患があると思います。まずはその疾患から勉強していきましょう。そこから関連付けて疾患や病態の理解を広げていくと良いと思います。
例えば、循環器系の患者さんが多く入院している病棟であれば、心不全のことをまずは勉強する。そこから心不全の原因になる虚血性心疾患や弁膜症などを勉強する。更に虚血性心疾患の原因となる糖尿病や高血圧、脂質異常症などについても勉強してみる。
といった形で勉強していくのがおススメです!
4位:薬剤
薬剤は種類も多くて本当に覚えるのが大変ですが、薬剤のことを理解しているのと理解していないのでは看護の質も変わってきます。
今はジェネリックも増えてせっかく覚えたのに名前変わってわからない!なんてこともたくさんあります・・・
薬剤の作用・副作用、投与経路、投与方法などをまずはおさえておくと良いでしょう。少し余裕がでてきたら、なんでこの患者さんにはこの薬なのか?を考えてみるとより理解が深まります。例えば糖尿病の薬でも、Aさんはグリメピリド飲んでるけどBさんはフォシーガを飲んでいるのはなんでだろう?とか深めていけると良いと思います。
3位:採血データ、血液ガス
採血データや血液ガスはまずは基準値をおさえることが大事です。基準値をおさえたうえで、異常値の場合は何が考えられるのか?それを理解できると患者さんの体で何が起こっているのかをアセスメントすることができます。
受け持ち患者さんの採血データ・血液ガスは必ずチェックして、アセスメントに活かしていきましょう。
2位:心電図
どこの部署にいても避けては通れない心電図。「新人の内にしっかり勉強しておけば良かった」という意見がたくさんありました。
心電図を理解するためには、まずは心臓の解剖、刺激伝導系、心電図の成り立ちを理解する必要があります。これを飛ばしてしまうと、イレギュラーな心電図波形を見た時にお手上げになってしまいます。
インスタグラムで心電図の投稿もしているのでぜひご覧ください。
1位:解剖生理
何事も基礎が大事です。解剖生理をしっかりと勉強しておくと、疾患や治療、看護の理解も深まります。
私も解剖生理を新人看護師時代にもっと勉強すればよかったなと後悔する場面がたくさんありました。以前呼吸療法認定士の資格勉強をしていた時も、まずは解剖生理から徹底的に勉強しましたが、年齢を重ねてからだと覚えるのも大変です。
解剖生理を覚えるためには、上手じゃなくていいので絵に書いてみることをおススメします。絵に書くことで臓器の位置関係や細かな血管・リンパ・神経の走行などを理解できます。ただテキストを眺めて勉強するより知識として定着しやすくなります。
これらも勉強しよう!

バイタルサイン
毎日看護師が測定しているバイタルサインですが、「血圧が高いから異常」「脈拍が早いから異常」だけで終わらないようにしましょう。バイタルサインから得られる情報はたくさんあります。バイタルサインが何を表すのか、異常値の場合は何が考えられるのかを勉強しておきましょう。
忘れられがちな呼吸回数もすごく重要なバイタルサインです!測定して記録を残しておきましょう!
看護技術と根拠
看護技術は経験も大事ですが手順や根拠を理解した上で行うことが大事です。看護学校時代に使っていた教科書は手順、根拠がよくまとまっているので振り返ってみると良いでしょう。
先輩に技術チェックされるからちゃんと勉強しておかないと・・・!
フィジカルアセスメント
患者さんを観察して状態をアセスメントするためには解剖生理や疾患、病態の理解が必要です。観察する時もやみくもに問診、視診、聴診、触診しても意味がありません。目的をもって必要な観察をするということが大事です。
フィジカルアセスメントの勉強には「看護がみえる(vol.3)フィジカルアセスメント」がかなりおススメ(イラスト写真豊富だし動画、音声もついている!)なのでご紹介しておきます!

こんな意見も!
・労働基準法とか法律のこと
・まずは勉強する習慣をつけることが大事
・提出物の期限を守る、挨拶は元気にするなど社会人としてのマナーの基本が大事
・先輩の背中から盗むスキル
・挨拶返されなくても挨拶し続ける宗教的思考
医療、看護の関する勉強をするだけじゃなく、こんなこともおさえておきましょう!
最後に
新人看護師はたくさん勉強することがあって大変ですが、勉強したことは必ず患者さんのためになります。息抜きしつつ勉強も充実させていけるようにこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。