皆さんは急性期ケア専門士という資格をご存知ですか?
2023年に新しく作られた資格で初回の認定試験は約4000人の方が受験をし約2600名の方が急性期ケア認定士の資格を持っています。
まずは急性期ケア専門士について詳しく知りたいという方はこちらの記事を参考にしてください。
ではこの急性期ケア専門士という資格を取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回はそのメリットを5つピックアップして、詳しくご紹介したいと思います。
急性期ケア専門士の資格取得を考えている方は、この記事を読むことで今後のモチベーションの向上やスキルアップのきっかけとなると思います。
専門的な知識と技術の習得
急性期ケア専門士は10個のカリキュラムに分かれて専門的な知識を学ぶことができます。
- 救急医療に関する定義と概念
- 急変発見時の初期対応
- 急性期に求められるリーダーシップ
- 症状別アセスメント
意識障害・呼吸困難・胸痛・腹痛 ・ 吐血・腰背部痛・頭痛・失神・痙攣・めまい・麻痺・発熱 - 急性期医療における家族支援
- 災害時の救急医療
- 超高齢社会における急性期医療
- 小児救急の特徴と課題
- 救急・集中治療部における終末期ケア
- 急性期医療の課題と解決に向けて
急性期医療だけでなく、救急や災害、急性期の疾患別の専門知識を得ることができ、看護師としての知識と技術の向上に役立ちます。
私自身も急性期病院で10年以上の経験がありますが、急性期ケア専門士の試験を受けることで新たに知ることができたこともあり、とても参考になりました。
キャリアアップのチャンス
看護師としての今後のキャリアに悩んでいる方は少なくないはずです。
急性期ケア専門士は経験年数が2年以上あれば受験することが可能な資格です。
- 認定看護師や専門看護師などのスペシャリストを目指す方。
- 主任や看護師長などのジェネラリストを目指す方。
どちらの方であっても急性期ケア専門士で学べる知識は今後の看護師人生に役に立ってくると思います。
モチベーションの維持向上
看護師だけに限らず、長年仕事を続けていると、その仕事に対して飽きがきたり、やる気が入らない時期が必ずあります。
何か目標を見つけることで、日々の業務や生活にも刺激となりモチベーションの維持向上にもつながります。
急性期ケア専門士以外にも急性期看護に役立つ資格を紹介しているのでこちらもご覧ください!
チーム医療への貢献
急性期ケア専門士は患者さんや施設利用者さんなどを支えるスタッフ(看護師、介護士、リハビリスタッフなど)が、急変時の初期対応、アセスメント、医師への報告を的確に行うスキルを習得できます。
看護師だけでなく他職種との連携も重視する資格であり、病院だけでなく施設や公共施設においても患者さんの安全と回復を促進するための行動をとることができます。
継続的な学びと専門性の維持
急性期医療は日々発展しており、資格取得後も継続した自己研鑽が必要です。
急性期ケア専門士は、資格取得後も知識が古くならないように、最新の急性期ケアや臨床のトレーニングを継続的に学習することができます。
2023年8月現在はまだ行われていませんが、今後はオンライン研修とオフライン研修(実地研修)、ハイブリット研修(オンライン+オフライン)など様々な方法で研修が行われる予定になっています。
研修方法は自分のライフスタイルに合わせて選択ができるので、自分に合った方法で最新の医療知識や技術を常に習得することができ、自らの専門性を維持・向上させることができます。
まとめ
急性期ケア専門士のメリットについて理解していただけたでしょうか。
急性期ケア専門士は、急性期医療をはじめ、様々なシチュエーションにおける専門的な知識と技術を身につけることができる資格で、キャリアアップを望む看護師にとっても魅力的な資格だと思います。
またモチベーションの維持やチーム医療への貢献、継続的な学びと専門性の維持もこの資格はお勧めです。