看護師としてレベルアップしたい!資格を取得したい!と考えている方は多くいると思います。ただ、資格取得は時間もお金もかかるし、できれば臨床で役立つものから優先して勉強したいと私自身思っていました。
そこで、私の中で「この資格は臨床で役立つ!」という視点でランキングにしてみました。「こんな人におススメ」も紹介しているので、今後の参考になれば幸いです。
看護師2年目:BLS
看護師3年目:ICLS
看護師3年目:JPTEC
看護師4年目:心電図検定2級
看護師7年目:呼吸療法認定士
それではランキングの発表です!
第5位 JPTEC
JPTECってどんな資格?
JPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)とは、Prehospitalつまり外傷現場において迅速かつ適切な観察を行い、Load and Goの適応を判断し、医療機関へ早急に搬送することための方法を学ぶことができる研修になっています。
救急外来へ配属が決まったのをきっかけに、病院前で救急隊がどのような処置、観察をし病院へ患者さんを搬送しているのかを知りたいと思い受講しました。
JPTECを取得して・・・
救急隊がどのように傷病者へ接触し、どのように全身観察・評価をし、病院へ搬送しているのか。それらを知ったことで外傷の患者さんが搬送されたとき、必要な検査や処置が予測できるようになりました。
また救急隊の情報から患者さんの状況をより鮮明にイメージできるようになりました。
・救急外来で勤務している、これから配属予定
・Prehospitalの救急隊の活動を知りたい
・外傷患者の対応のレベルアップがしたい
第4位 ICLS
ICLSってどんな資格?
ICLS(Immediate Cardiac Life Support)コースとは、「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」の習得を目的としています。人形相手に胸骨圧迫や人工呼吸、挿管、除細動、薬剤投与などの処置をしつつ心停止に至った原因検索をしていきます。
実際の急変場面を想定したシナリオを使って進められるため、緊張感をもって実際の処置を体験できます。
ICLSを取得して・・・
不安だった急変対応に自信が持てるようになりました。また、チーム蘇生の重要性や心肺停止に至った原因検索をしながら急変対応するという部分を実行できるようになりました。
・急変対応に不安がある
・BLSは取得したけど、更にレベルアップしたい
第3位 BLS
BLSってどんな資格?
BLS(Basic Life Support)とは心肺停止に対する一次救命処置を指します。胸骨圧迫、気道確保、人工呼吸、AED使用を学ぶことができます。BLSでは「質の高い胸骨圧迫」を特に重要視しており、人形を相手にしっかりとトレーニングすることができます。
BLSを取得して・・・
胸骨圧迫や気道確保、BVM換気、AED使用など急変時に必ず必要になるスキルを学ぶことができ、急変対応に自信がつきます。ICLSでも急変対応は学ぶことができますが、看護師であればまずはBLSをしっかりと学んでおく必要があると思います。
・急変対応に不安がある、経験が少ない
・新人看護師
・急変時に必要なスキルをしっかり学びたい
第2位 呼吸療法認定士
呼吸療法認定士ってどんな資格?
「特定非営利活動法人日本胸部外科学会」「一般社団法人日本呼吸器学会」「公益社団法人日本麻酔科学会」の3学会が合同で創設した資格です。
その目的は・・・
公益財団法人 医療機器センターより引用
臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の中で、それぞれの職種において呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成し、かつそのレベルの向上を図ることなどを目的としています。
資格取得までに必要なことなどは下記の記事をご参照ください。
呼吸療法認定士を取得して・・・
解剖や疾患、看護、薬物療法、検査、リハビリ、人工呼吸器など呼吸療法に関することを幅広く学ぶことができ、臨床でも活かせる部分がとても多いです。特に呼吸器疾患を多く扱う病棟や集中治療室では特に役立つ資格かと思います。
受験までに必要な点数の取得と指定された講習会への参加が必須で、資格取得まで結構な時間と労力とお金がかかります。しかし、それ以上の多くの学びを得ることができます。
・呼吸器疾患や人工呼吸器に関わることが多い
・呼吸療法について学びたい
・レベルアップしたいけどどの資格がいいかわからない
独学で挑戦しましたが、私はかなり苦労しました。その経験からアステッキのe-ラーニングをおススメしています。興味のある方はぜひご覧ください。
第1位 心電図検定
心電図検定ってどんな資格?
日本不整脈心電学会が立ち上げた、その名の通り心電図の検定です。1~4級まであって自分のレベルに合った級を受験でき、合格すると特製のバッジをもらうことができます。
12誘導心電図をひたすら判読する試験になっています。
心電図検定2級を取得して・・・
以前循環器内科で勤務していたこともあり心電図検定を受験しましたが、心電図について深く学ぶことができました。自分で言うのもなんですが、心電図判読のレベルはかなり向上しました。また、資格取得したことで、院内で新人看護師や心電図が苦手な看護師向けの勉強会もするまでになりました。
・心電図が苦手
・心電図判読のレベルアップしたい
・12誘導心電図も読めるようになりたい
最後に
今や診療看護師や専門看護師、認定看護師、その他たくさんの資格を取得できるようになってきました。ぜひご自身の思い描く看護師像に近づけるよう、資格取得にも挑戦していってほしいと思います。
2023年から新しく「急性期ケア専門士」という資格も始まります。急性期ケア専門士は全国のテストセンターで試験を受けることができます。心電図検定や呼吸療法認定士は受験のために東京や大阪などに出向く必要があります。地方に住んでいてキャリアアップしたいという方にもおススメです。
下記記事に詳細載せていますので興味のある方はぜひご覧ください。