急性期ケア専門士に合格して次に新しい資格に挑戦したいと考えている方
急性期ケア専門士とは…
急性期ケア専門士は急性期ケア・急変対応におけるスペシャリストです。
日本急性期ケア協会
状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアの実践を行えることを目指す資格です。また、病院だけでなく地域医療に携わる医療スタッフの方にも、在宅時から基幹病院へ【命のバトンをなめらかに】つなぐために実践できるノウハウを習得できます。
急性期ケアについて幅広く勉強することができる資格ですが、もっと知識や技術を深めたい!と考えている方も多いかと思います。
そこでおすすめの資格を5つご紹介します!
急性期ケア専門士合格後に挑戦したい資格!
BLS/ACLSプロバイダーコース
救命処置に関する知識技術を学ぶことができます。
BLS(Basic Life support)は心停止や呼吸停止に対する一次救命処置を指します。一般の方も受講することができますが、医療従事者も心肺蘇生法の基礎をしっかり学ぶという意味で受講しておくべきかと思います。
ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)は医療施設において医師や看護師、医療従事者によって行われる心配蘇生を指します。BLSプロバイダーコースを受講して、さらに心肺蘇生法に関する知識、技術を高めたいという方はACLSプロバイダーコースを受講することをおすすめします。
PEARS/PALSプロバイダーコース
乳児・小児に対する急変対応について学ぶことができます。
PEARS(Pediatric Emergency Assessment, Recognition, and Stabilization)は小児救急、評価・認識・病状安定化を意味します。PEARSは医療従事者以外にも保育士や養護教諭なども受講することができ、乳児・小児のBLSや心停止の予防、急変前の観察・評価・介入方法などを学ぶことができます。
PALS(Pediatric Advanced Life Support)は小児二次救命処置法のことで小児の急変対応を幅広く学ぶプログラムです。急性期ケア専門士でも「小児救急の特徴と課題」について触れられており、日常的に小児と関わる機会のある医療従事者は受講しておきたいプログラムです。
JPTEC
外傷の初期診療について学ぶことができます。
JPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)はPrehospitalつまり外傷現場において迅速かつ適切な観察を行い、Load and Goの適応を判断し、医療機関へ早急に搬送することための方法を学ぶことができるプログラムになっています。
外傷現場でどのような処置、観察が行われて病院へ搬送されているのかを知ることは看護師にも必要なことだと思います。
詳しくは下記記事にまとめていますので併せてご覧ください。
心電図検定
日本不整脈心電学会が立ち上げた、その名の通り心電図の検定です。1~4級まであって自分のレベルに合った級を受験することができて、合格すると特製のバッジをもらうことができます。
心電図の判読は状態変化の兆候を見抜くために必要なスキルになります。心電図に苦手意識のある方は「検定に合格する!」という目標を持って勉強すると良いかと思います。検定合格に向けて勉強したことは、心電図を判読する力を確実に引き上げてくれます。
心電図検定に関する記事もまとめていますので併せてご覧ください。
呼吸療法認定士
「特定非営利活動法人日本胸部外科学会」「一般社団法人日本呼吸器学会」「公益社団法人日本麻酔科学会」の3学会が合同で創設した資格です
その目的は・・・
臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の中で、それぞれの職種において呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成し、かつそのレベルの向上を図ることなどを目的としています。
公益財団法人 医療機器センター
状態変化の兆候は「呼吸」から現れることが多いと言われています。呼吸療法について深く学ぶことで、状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への方向につなげることができます。またその後の全身管理についても知識を深めることができます。
資格取得までの道のりがやや大変ではありますが、呼吸療法について学びたい方におすすめの資格です。
呼吸療法認定士に関する記事もまとめていますので併せてご覧ください。
最後に
他にもたくさん資格はあります!
あなたのこれからのキャリアや目指したい看護師像に向けてどんな資格を目指せば良いか、少しでも参考になれば幸いです。