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※この記事は私が心電図検定に向けて勉強した内容をまとめたものです。使用している参考書、Youtube等はこちらの記事にまとめています。
これだけは覚える!
右房拡大の所見
Ⅱ誘導:P波の高さが2.5mm以上
V1誘導:P波の高さが2.0mm以上
左房拡大の所見
Ⅱ誘導:P波の幅が3.0mm以上
V1誘導:P terminal forceが0.04mm・秒以上
両房拡大の所見
Ⅱ誘導:P波の高さが2.5mm以上、幅が3.0mm以上
V1誘導:P波の高さが2.0mm以上、P terminal forceが0.04mm・秒以上
深掘りして理解する
そもそもP波って?
「P波は心房の興奮を表している」ということはなんとなく知っているかと思いますが、もう少し詳しく言うとP波は右房成分と左房成分が合体したものになります。
そのため、右房拡大が起こると前半の右房成分に影響がでて、左房拡大が起こると後半の左房成分に影響が出ます。
右房拡大を深掘り
右房拡大はこんなイメージ
右房が拡大することで心房を収縮する力(起電力)が上昇するため、P波が高くなる。
右房拡大を起こす疾患
慢性肺疾患、肺高血圧、右室拡大を呈する先天性心疾患、肺血栓塞栓症などが原因となる。
左房拡大を深掘り
左房拡大はこんなイメージ
左房が拡大すると、左房全体を興奮させるのに時間がかかるためP波の幅が広くなる。
左房拡大を起こす疾患
僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、高血圧による左室肥大、心筋症などが原因となる。
最後に
P波が右房成分と左房成分に分かれていること。
右房拡大ではP波が高くなる。
左房拡大ではP波が幅広くなる(P terminal forceもチェック!)。
これくらいおさえておくと心電図検定2級までは十分かと思います。
看護師経験3年で心電図検定2級に合格した勉強方法私は看護師経験3年で2017年に開催された第3回心電図検定2級に合格しました。その時にどのようにして心電図の勉強をしていったのか記事にまとめていますので、これから心電図検定の受験を検討されている方の参考になれば幸いです。...