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心電図検定

【心電図検定対策】房室ブロックのまとめ

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※この記事は私が心電図検定に向けて勉強した内容をまとめたものです。使用している参考書、Youtube等はこちらの記事にまとめています。

Youtubeでも房室ブロックについてまとめています。1.5倍速での視聴がお勧めです。

房室ブロックまとめ

1度房室ブロック

房室接合部の伝導遅延や迷走神経の影響で、PQ間隔が0.20秒以上に延長した状態。

2度房室ブロック

P波の後のQRS波が1拍脱落する。

Wenckebach型とMobitzⅡ型に分類される。危険なのはMobitzⅡ型

Wenckebach型

房室結節内の伝導遅延や迷走神経の影響によって、PQ間隔が徐々に延長しP波の後のQRSが1拍脱落する。

MobitzⅡ型

房室接合部の伝導途絶によって、急にP波の後のQRS波が1拍脱落する。

房室接合部とは房室結節とヒス束のことを指している。ヒス束以下の異常では、補充収縮がより下位の中枢から出ることになるので徐脈が高度になってしまう。そして完全房室ブロックへ移行する危険も高くなる。

2:1房室ブロック

房室接合部の伝導遅延または伝導途絶によって起こる。P波2拍に対してQRS波が1拍くっついている状態。Wenckebach型かMobitz型かの鑑別が困難であり2:1房室ブロックと呼ばれている。

高度房室ブロック

房室接合部の伝導遅延または伝導途絶によって起こる。房室伝導比が2:1以下となった状態。房室伝導はなんとか保たれていてるが完全房室ブロックへ移行する危険が高い。

3度房室ブロック(完全房室ブロック)

房室接合部の伝導が完全に途絶した状態でP波とQRS波が完全に独立した状態で出ている。

P>QRSとなる。

おさえておきたいポイント

房室ブロックの危険度

1度房室ブロック経過観察可能
2度房室ブロック経過観察可能、症状出現に注意
2度房室ブロック危険
2:1房室ブロック危険
高度房室ブロックさらに危険
完全房室ブロックさらにさらに危険

他の徐脈との鑑別

延長したR-R間隔にP波があれば房室ブロック

↓これはMobitzⅡ型2度房室ブロック

延長したR-R間隔にP波がなければ洞不全症候群

↓これは洞房ブロック

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延長したR-R間隔に早期P’があればBlocked PAC

心室の不応期にPACが重なることでQRSがブロックされている

ひとまずこれくらいは覚えておくと鑑別に役立つと思います。

最後に

1度〜3度まで6種類の房室ブロックを覚えるのは大変ですが、どこの障害でどういう波形になるのかを理解できればしっかりインプットできます。

質問等あればInstagramのDMだと早めに返すことができます。

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