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心電図検定

【心電図検定対策】期外収縮(PAC・PVC)

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※この記事は私が心電図検定に向けて勉強した内容をまとめたものです。使用している参考書、Youtube等はこちらの記事にまとめています。

Youtubeでも洞不全症候群についてまとめています。1.5倍速での視聴がお勧めです。

期外収縮とは?

予定されたタイミングより早く異所性の興奮が出ることで心臓の収縮が起こる不整脈。

予定より遅いタイミングの興奮、心臓の収縮は補充収縮という。

心房性期外収縮(PAC:premature atrial contraction)

上室性期外収縮(SVPC:supraventricular premature contraction)とも言う。

①先行するP’波(洞結節以外からの興奮を表す)を認める
②QRS幅は狭い(心室内は刺激伝導系を通るため)

変行伝導

PACが脚の不応期にあたると脚ブロック様のwideQRSとなることがある。これを変行伝導と言ってPVCとの鑑別が必要になってくる。右脚の方が不応期が長いため、右脚ブロック様の波形になることが多い。

blocked PAC

PACが心室の不応期にあたると心室は収縮することができない。これをblocked PACという。T波に隠れたP’波を見つけられるかがポイントになってくる。

心室性期外収縮(PVC:premature ventricular contraction)

①先行するP波を認めない
②QRS幅は広い(刺激伝導系を通らないため)

覚えておきたいLown分類

元々冠動脈疾患の突然死の成績をもとにPVCの重症度を分類したものですが、危険度の把握や情報共有、医師への報告の際に指標となるのでぜひ覚えておきたい分類です。

Grade0:期外収縮なし

PVCを認めない状態です。

Grade1:散発性(30個/時 未満)

1時間で30個未満のPVCを認めます。危険度は高くありません。

Grade2:多発性(30個/時 以上)

1時間で30個以上のPVCを認めます。危険度は高くありませんが、RonTになっていないか、自覚症状やVSはどうかなど確認しましょう。

Grade3:多形性

PVCの起源が2箇所以上ある状態です。Grade3以上では心室性不整脈を誘発する危険が高くなってきます。

Grade4a:2連発

PVCが2連発しており、持続した場合心室頻拍となります。

Grade4b:3連発以上

PVCが3連発以上出ていますが30秒以内で停止しているため非持続性心室頻拍とも言います。30秒以上持続した場合持続性心室頻拍となります。

Grade5:RonT

先行するT波にPVCが乗っかっています。RonTは心室性不整脈を誘発する危険が高い状態で、これを見つけたら医師へ報告する必要があります。

最後に

期外収縮は臨床でよく遭遇する心電図ですが、期外収縮が出るタイミングや出方によって波形や危険度が変わってくるので油断ならない不整脈です。

一度Youtubeかこちらの記事で知識の確認をしておきましょう。

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